Alma nómada

かつて「蜃気楼を掴まえた子供」という題で別のところに書いた記事〜〜 子供の頃に叔母からもらった戦前の岩波少年文庫が何冊かある。その1冊、青表紙の高学年用で「夢を追う子」というのは、確か原題は「マーティン」とかいう主人公の名前で、でも訳者が邦…

ボンゴレにチーズは通じゃない?

以下の記事、ほぼ書き終わったところで最後の見直しをしようと下書きのまま放置してたら、本当に大事な事、つまり書き残すべき事なんて、そんなにないと思えて来た。でもまあ折角殆ど書き終えてたので、出す事にします。 スパゲッティ・ボンゴレを初めて食べ…

伝説の時代

年末になって色々整理しなくちゃと気持ちだけは焦ってる日々。そうだ、ラグビーの記事を書く前にほぼ書き終えていたのに、ラグビー日本の活躍で後回しにした記事を、せめて年が変わる前にアップしよう…と思ってたら昨夜、NHKの年末特別番組で、日本ースコッ…

ラグビーと多文化共生

ラグビー・ニッポンのワールド・カップでの活躍で、巷では多くの「にわかラグビーファン」が生まれているようだ。 「にわかファン」ではないけれど、薀蓄を垂れる程ではないし、そのつもりもない。ただ昔からラグビーが好きだっただけの、言わば「只のラグビ…

記憶の断捨離

スペイン時代のノートの断捨離をしている。捨てる前に目を通して、気がついた事を少し。 記憶は選択的と言われるけれど、本当にそうだ。覚えている事もあるけど、まるで忘れてしまっている事が結構出て来る。記憶が忘れる事を選択したものを読み返すという事…

放し飼い

犬の散歩をしてるとよく見かける立て札に「放し飼い禁止」というのがある。ノーリード禁止の意味で使ってるようだ。 放し飼いというのは、例えば毎日ひとりで渋谷駅まで往復してた忠犬ハチ公のような飼い方を言うんじゃないですか? 今の渋谷駅では到底考え…

チャンベリ地区

時々マドリッドの夢をみる。どこかに行こうとして、或いは帰ろうとして、行き着かないで終わってしまうような夢とか、確かここを行けば、あそこに戻れるというような、無意識の場所がイメージに投影されてるような、そんな夢が多い。 最近それらが、実はチャ…

プラスチック

近所のスーパーで遂にレジ袋が有料になった。それに伴い、今までレジ袋不要の場合に付与されていたエコポイントも廃止。ひとり住まいの我が家では、そのスーパーの大きい方のレジ袋が週2回の生ゴミ出しに丁度いいサイズなので、ゴミ袋を買うのとどっちが安い…

コンビニとバル、そして銀行

近所のコンビニが明日で閉店だそうで… 少し前にNHKの番組で、AI – 人口知能を使って色んなデータを処理して、日本社会の断面をを切り取る?みたいな特集をやってた。日本社会の未来は、現在40代で独身といった人達が今後どういう人生を送るかという事と大き…

雨が降り続く話(抜粋)

東京で十何日続けて雨が降ってると毎日のようにテレビで言ってる。仙台ではもっと酷くて、ほぼ一月位も続けて雨が降ってるらしい。原因はオホーツク海高気圧が強くて北から冷たい風が吹いて来るからとか、通常の夏の高気圧が弱いとか… 毎日刻々と変わる天気…

コルドバの塔 と お婆さんの話(抜粋)

コルドバの大聖堂−メスキータ−には高い塔があって、中を階段で登れるようになっている。上まで登るとコルドバが一望のもとに見下ろせる。今ネットで検索してみたら、203段の階段という記述がひとつだけ見つかったが、登ってみたという記録や写真は見つからな…

アンダルシアの山羊飼い

1981年頃の写真 語学学校で知り合ったイタリア人のルイサとイラン人のソヘイラと一緒に旅行した時のもの。旅慣れたルイサの発案で、生まれて初めてのヒッチハイク旅行だった。 旅の途中で見かけた山羊飼いたち ニッカボッカというのか? 丈の短いズボンに鳥…

タオル(抜粋)

お洒落な服や高いものはスペイン、でもトレーナーみたいな普段着や安いものは日本…というような話を帰国時に通訳友達としたのは1990年代の後半だったろうか? お洒落な服や高いものというのは、言ってみれば都心のデパートや専門店で買うようなもの。例えば…

イビサの墓(抜粋)

アルバムと写真の整理ついでに、昔の写真を何枚かスキャンした。でも本当の想い出は写真に撮ってない、或いは撮れなかった事にあるんだけど… 観光地として有名なイビサだけれど、ビーチの殆どはホテルやコンドミニアムのプライベート・ビーチになっていて、…

パネルの家

年末年始に休暇を取って日本に帰って来た時、実家の近所に次々と建つ新しい家が、なんか外見はお洒落な洋風なんだけど素材感がスペインとは全然違ってる、所謂新建材ばっかりなんだと強く感じるようになったのは、多分1990年頃だ。 物心ついた頃にはそういう…

朝ドラ

4月からの朝ドラが村岡花子っていう予告を見て思い立ち、アマゾンで「村岡花子」って検索してみたら案の定、彼女が訳した本が続々… それが「近日発売」「予約可」っていうのばかりで…しかも「復刊」だって。で今度は「赤毛のアン」で検索したら、「近日発売…

ラテン語系

ミステリ・チャンネルで「モンタルバーノ」が始まった。又オーストリアのTVシリーズだった「REX」が何故かイタリアのシリーズになって、イタリア語を聞く機会が急に増えた。これはフランスの「ジュリー・レスコー」などもそうなのだけど、ラテン語系の言葉…

時が止まった社会(抜粋)

インターネットで昔知っていた人(で現在はコンタクトがない)たちを検索していて気がついた事: スペイン社会はこの10年で更に変化している。2003年にスペインを去った時にはなかった社会の仕組みが出来ていて、その人たちはその中に自分の居場所をちゃんと…

ビンゴくんと猫

ビンゴの対猫関係について、(写真ないので)稚拙ながら絵本にしてみました。 ビンゴが初めて猫に出遭ったのは、散歩始めて未だ間もない頃。未だ人でも犬でも、とにかく誰にでも「遊んで~」って行ってた頃だから当然猫にも「遊んで~」って走り寄ったビンゴく…

チステ

スペインの友達から昨日メールで送られて来た chiste (ジョーク); CNNの女性レポーター、嘆きの壁にもう何年も一日も欠かさずに祈りに来ていユダヤの老人が居ると聞いて、確認しに出かけた。すぐにそれと分かる男が嘆きの壁に近づいて来た。 彼女は男が祈…

遠くなった…

ヨーロッパの家とか建物とか街並みとか、或いは田舎の風景などの時もあるけれど、テレビやパソコンの画面に映るそれらを見てそういう中に住んでいた自分を思う。日本では決して手に入らない風景とそれを構成するものの手触り、そしてそこに息づく人々の生活…

毎日おめでとう

8日前の9月15日、ビンゴ4歳になりました。が実は、その2日前の夜、母親が救急車で入院、そのまま胆嚢を取る手術をする事になり、更に母の入院に続いて、施設に居た父も入院。その連絡が来たのは誕生日当日の夕方の散歩中だった。ドタバタしまくりで誕生日ら…

8年目の現実(抜粋)

スペインから日本に帰って来て今年で8年目。当初はただヘンでしかなかった今の日本社会のディテールのようなもの、ヘンはヘンなまま、なんでそんなヘンな事をするのか、日本社会的理屈が少し想像できるようになったのも、7年過ぎて体の細胞が入れ替わったせ…

震災前に書きかけてた記事(抜粋)

7年前に比べると、書きたい事(の数)は減ってない気がするのに、それを書き終える根気がないというか、熱意が足りないというか…でふと気がつくと、7年前には「なんとかして(日本人に)伝えなきゃ」と感じた事を、最近テレビなどで言ってる気がする。 つま…

夢からの帰り道

小学生の頃に繰り返しみた分かれ道の夢があった。山のようなところに行って、こっち(左)に行けば家(社宅)の方に帰れると分かっていて、その道を選んで帰って来る。最後にその夢をみた時は右の道を選んだ。無意識と意識、そして子供から大人への分かれ道…

帰る場所

少し前にケーブルTVの外国ドラマ・チャンネルの予告篇に「自分が最後に幸せだった場所に帰らないのは愚かな事だ」というフレーズがあって、自分が最後に幸せだった場所はどこなのだろうと、何となくセンチな気持ちになって考えていたのだけれど… 1週間? 1…

ユーロと共に

ギリシャが財政危機とかで、あっという間に下がってしまったユーロの値打ち… 実は、持ってるお金の殆どを未だユーロで持っていて、円での収入は殆ど無い… でもここまで下がると開き直ったというか、為替の変動に一喜一憂して、円への換え時を心配するよりは…

細胞の記憶

たまたま見たコマーシャルで言ってたけど、人間の細胞は大体7年で入れ替わるんだそう… …という事はですね、 スペインに住んでた頃の細胞は、大体今年を以て無くなるって事だ! で、例えば自転車に乗るスキルのように、古い細胞から新しい細胞に伝えられる情…

夢の風景

夢に出て来る場所で、前にも夢に出て来たっていうのがある。 実際に、つまり夢から覚めている時に知っている場所とは違う、夢の中で知ってる場所というような。 例えば今週みた夢に出て来た場所、この数年間で何度か出て来た。 結構立派な古い建物が建ってい…

崖から落ちる夢

4、5歳の頃にみた夢幼稚園の遠足で山道を列になって登って行く。舗装はされてないけど車が一台通れる位の道で右側に山、左側に谷。私はそれだけ広い道なのに何故か崖から落ちそうな木がして仕方がないので、山側にへばりつくようにして歩いている。でも何か…