崖から落ちる夢

4、5歳の頃にみた夢
幼稚園の遠足で山道を列になって登って行く。
舗装はされてないけど車が一台通れる位の道で右側に山、左側に谷。
私はそれだけ広い道なのに何故か崖から落ちそうな木がして仕方がないので、山側にへばりつくようにして歩いている。
でも何か得体の知れない力に巻き込まれるように、又空気にあおられるようにして、よろよろと谷川にひきつけられて、あっという間に落ちてしまった。
道より少し下にあった何か植物の茎を掴んで、未だ下までは落ちないでいる。
幼稚園の先生や友達たちが上から覗き込んで、そこの根っこをつかみなさいと言う。
私が(多分右手一本で)掴んでいるのは枯れた茎で、中が空洞になっているような、そして表皮が何層かになっているような、又は中心に髄があって外皮が覆っているような、そういう茎で、子供の頃青木か何かの枝の外皮を円周に沿って切るとスポンと抜けて、刀と鞘のようになる、そうやって刀だ、刀だと言って遊んだような、そういう事のできる茎なのだ。
おあつらえむきに、握った手と崖の間に一筋切れ目が入っている。
私はこの手を引っ張れば外側だけスポンと抜けるんだ、そういう茎だと思ってみている。
やってみたくてしょうがない。
本当にそうなるという事が確かめてみたくてしょうがない。
でもそれをやれば下に落ちてしまう。
先生たちはそこの根っこに掴まれというけれど、どれの事か分からない。
これの事かなと思うものが少し上の方にみえるけれど、掴まるところなんてない。
ちょっと引っぱってみると切れ目のところが少し動いて、やっぱりそうだ、もっと引っ張れば抜けてしまうんだ、でもそしたら下へ落ちてしまう…
結局引っぱってしまった。
茎はスポンと抜けて、下へ落っこちる途中怖さで?目が覚めたので、下には着かなかった。

もうひとつ、あおられる夢。
小学校5、6年の頃、学校の正門の近くで火が、路上で燃えている。
周りに人だかりがしていて、私も友達と一緒だ。
そこで見ていると、何だか得体の知れない力にあおられるようにして、外にあおられるかわりに内にあおられるような感じで、その火に巻き込まれそうになる。
必死で逃れて、もう一度あおられて、又必死で逃れて、力の範囲を抜け出した。