サイキック・テリア(書き直し)

削除してしまった昔のブログに「サイキック・テリア」という記事を書いた事がある。

タイトルは「サイキック・アニマルズ」という本から。
この本には、人間には説明のつかない感覚を持って驚くべき事をした動物の話が色々出てくるのですが、その中に次のような話がある。

貨物船の船長と一緒に世界中を旅していた1頭のテリア-種類は書いてないけどイメージとしてはエアデール?-が、ある時船の出航時間になっても港町の散策から戻って来ず、船長は諦めて出港する。その後港では、1頭の犬が幾つかの船の間を行き来し、船倉の匂いを嗅いだりしているのが目撃され、最後にその犬はその中のひとつを選んで居座ったようなのだ。
航海中の事は特に書かれてないけれど、多分船員たちに食べ物を貰ったりしていたのだろう。
その船が太平洋を渡って目的地の横浜に近づくと、犬は落ち着かなくなり、最後は海に飛び込んで、別の船から降ろされた船に向かって泳ぎ始めた、その船には彼の船長さんが乗っていたという話。
このテリアが何故船の行き先を知っていたのか、どのように同じところに向かう船を嗅ぎつけたのかは、犬より能力の劣る人間には永遠の謎ですね。
この本の著者は、それを「犬の超感覚的知覚」と呼んでいる。

ある公園でビンゴと遊んだ帰り、途中で「黒オニさん」と読んでいたゴム製の犬のオモチャを入れたポリ袋を無くした事に気づいた。
気に入っていたオモチャだけれど、どこで無くしたかも分からず、その日は諦めてそのまま帰った。
数日後同じ公園に行った時に思い出し、少し探して見たけれど見つからず、帰りに通ったもう1つの公園で、ビンゴが普段余り行かない水道の方に行こうとする。
水が飲みたいのかと思って蛇口を捻っていた時だったか、ビンゴが水道脇の地面にあった汚いポリ袋を鼻で押さえてるのに気づき、誰かがウンチ袋でも落としていったのかと見てみると、なんと、その汚いポリ袋の中にあったのはウンチではなく黒オニさんで、ビンゴはそれを鼻指していたのだ。

黒オニさんの袋は上衣の浅いポケットに入れて持ち歩いていたので、何かの拍子に出て落ちてしまった事は想像できる。
でも黒オニさんを無くした日に、その水道には寄ってなかったのだ。
黒オニさんの入ってた袋がどこで落ちて、それがどうやってこの水道まで運ばれたのかは永遠の謎。
そしてビンゴは、飼い主がそれを探しているのが分かって、ここにあるよと連れて来たのか? どうしてそこにあるのが分かったのか? それも永遠の謎。

汚れたポリ袋を洗って、ビンゴすごいね〜!と言いながら持ち帰った黒オニさんも、その後お友達に破られたか何かで使えなくなったんだったか…残念ながら残ってません。
同じシリーズのオモチャは色々出ていたけれど、黒オニさんは以後売られているのを見た事がなく…
どっかに写真が残ってたら、後で載せます。(※)

過去のブログを削除する時にはかなり色々迷って、最初は記事毎に削除したりしていたけれど、書いたものを削除しても本当に大事な思い出は消えないで、いつか思い出すものなのだ。
そして歳を取ったら目や他の感覚も衰えて、見たり読んだりできなくなるかもしれないから、大事な思い出は心に刻まなくてはいけないのだと最近思う。

(※ 写真は残っていませんでしたが、サン・ジョルディというスペインのブランドのラテックス製犬のオモチャで、現在も販売されているようなので、興味のある方は検索してみて下さい。)