残った写真

叔父の遺品のアルバムに挟んであった、誰の犬だか分からないエアデール・テリアの写真。

 

アルバム数冊は、最後何もしてあげられなかった叔父に、せめて暫くは残されたもののほんの一部だけでも、持っていてあげようというのはおこがましいけど、そんな気持ちで8年くらいは持っていた。
8年目に色んな事が続けて起こって、もう「持っててあげよう」なんて気持ちの余裕がなくなり、ネガティブなものは捨ててしまおうと決心して処分した際に、叔父自身、他のアルバムからレスキューして持っていたと思われる犬の写真だけ、再度残す結果になった。
写真の横に書かれた数字から想像するに1950年代?、どこの誰が飼っていたのか分からない、でもアルバムの他の部分にあった記述からアドという名前だったらしい犬の写真が、多分その飼い主や、その友達だった?叔父の写真よりも長く世に残る事になったんだから、ビンゴの写真やアルバムも、飼い主の写真が捨てられた後も少しは残ったりするかもしれない。