みんな羊になっちゃった夢

大学の同窓生の死に関連して思い出した夢があるので記憶で書いてみる。
夢ノートにも書いたと思うけど、その記述を探し出すにはかなり時間がかかると思うので、とりあえず覚えている事だけ書く。
多分90年代に、スペインで最後に住んでいた家でみたと思う。


夢のイメージの記憶は今は殆どない。
今覚えているのは、みんな羊になっちゃった、そんな事が本当にあったんだという、夢の結論みたいなもの。
みんなというのは大学の同窓生たちで、
学生時代はそれぞれ個性のある存在だった。
学生運動の最盛期で、活動に参加していた者も何人か居た。
正反対の派に属していても冗談を言い合えるような、ちょっと変わったグループだった。
そのみんなが、嘗てはオオカミのような存在だったのに、みんなヒツジになっちゃった、
そんな事が本当に起こったんだ、あったんだよねと、
専攻が同じだったA君に訴えていたみたいな気がするのは、
彼のイメージがどこかの隅にあったからだろう。

オオカミが羊になるというプロセスのイメージがあった記憶はない。
みんな羊になっちゃった、それは「事実」として本当にあった事なのだ。

そのショックのような感覚が非常にリアルで、多分無意識のかなり深いレベルでみた夢。
目が覚めた時は未だそこに居て、そこから戻って来て現実の生活を思い出すのに暫く時間がかかった。

追記: ノートの整理で、この夢の記述が出て来た(時期は92年)ので、以下補足。

〜〜夢の最後にA君が出て来て、みんな、あの時ひつじに変わっちゃったという、自分はそういう事があったと理解していたのに、みんな忘れちゃったみたいだと思っていたのが、彼がそう言ったので、ああ、あれはやっぱりrealだったんだと思って、(そういうことが)「あったよネェ」と彼に言う。A君は皆が羊になったという共通の感覚があったんだと説明する。つまり、そういう共通の体験をしたということなのだ。みんな、そう感じたのだから、あれはrealなのだ…という感じ。
でも自分はひつじにならなかった、なのに、みんな、あの時ひつじになっちゃったんだ、他にもそういう共通の感覚と体験があの頃あったよネェと言う。
ひつじになるというのは象徴的な意味ではなくて、本当にひつじに変わっちゃうという、そういう非現実的なことが起こったのだ、それが本当じゃなかったと思うような日常だったのが、その事を本当は覚えていて、あれはrealだったのだと言ってくれた友達がいたのだ。〜〜