プラスチック

近所のスーパーで遂にレジ袋が有料になった。
それに伴い、今までレジ袋不要の場合に付与されていたエコポイントも廃止。
ひとり住まいの我が家では、そのスーパーの大きい方のレジ袋が週2回の生ゴミ出しに丁度いいサイズなので、ゴミ袋を買うのとどっちが安いか、そしてどっちがエコかという話になる。
まあ今までも袋が余って来たら持参してエコポイント付けて貰ってたので、今度はゴミ袋がなくなったらレジ袋を「買う」事にするか?
既にレジ袋が有料になってた他のスーパーの例では大体1枚2円くらいだし…
と思ってたら、中が2円、大は4円!
その分商品の値段が下がる訳ではないと思うから、これはエコにかこつけて、実質スーパーの売上増になるんじゃないかと意地悪な見方をしてみる。
ついでに早速エコバッグを売る場所が出来てるし!

昨今の海洋汚染などの話を聞くと、確かにプラスチック・ゴミは減らさなくてはいけないと思う。
でもレジ袋を有料化して減らせるゴミの量はどれ位なのか?
レジ袋の前に過剰包装をなんとかしてくれよとも思うし、建築廃材の問題をもっと真剣に考えた方がいいんじゃないかとも思う。

生活のありとあらゆるところで使われているプラスチックを減らすのは容易な事ではない。
父はそのプラスチックを日本で最初に作った技術者グループの一員だった。
イギリスの工場に長期出張して、製造技術を学んで来た。
初期の試作品は大きさ3ミリ位の立方体の粒々だった。
後にそれは丸い錠剤のような形になった。
加工会社が色々な製品に成型する元になる半透明の粒々を家に持ち帰って、これがポリエチレンだと、家族に笑顔で説明していたような記憶がある。
工場の煙突から夜も赤々と火が出ているのが、町のひとつのシンボルになった。
昭和30年代の話。

今ではすっかり悪者のプラスチックも、当時は夢の素材だったのだ。

思いついてネットで検索してみたら、工場は今も健在で、でもあの粒々はもう造ってないみたいだけれど、「日本で初めてエチレンを製造した石油化学の草分け」と書いてあった。

ついでに検索してると、古い社宅の写真やら小学校の写真に平面図まで出て来た。
どちらも建てられたのは明治の頃か?
もうないだろうと思っていた社宅群は、取り壊された地区もあるけれど、何軒かは保存されて市に寄贈されたりしている!
瓦屋根に土壁の、新建材など何処にも使われてない古い社宅群…

いつか又あの工場町を訪れてみたり、するだろうか?