イビサの墓(抜粋)

アルバムと写真の整理ついでに、昔の写真を何枚かスキャンした。
でも本当の想い出は写真に撮ってない、或いは撮れなかった事にあるんだけど…

観光地として有名なイビサだけれど、ビーチの殆どはホテルやコンドミニアムのプライベート・ビーチになっていて、レンタカーを借りてイザ海を目指すと、必ずと言っていいほど「侵入禁止」の柵に突き当たる。

唯一海岸線まで達したところの浜辺に Bar が一軒あった。
季節外れのビーチには誰も居らず、Bar にも他の客は殆ど居なかった気がする。
どこもかしこもプライベート・ビーチで、地元の人は一体どこで泳ぐのか?と聞くと、地元の人だけが知ってる隠れた場所が未だ幾つかは残ってると。

海を目指すのを諦めて内陸部を走ってみると、そこにはヨーロッパのおとぎ話のような風景が広がっていた。

その中から、たまたま行き当たった墓地で、アーチ越しに見える風景が(デジタルでない昔のカメラで)どれ位写るか、ダメ元で撮ってみたら写ってた写真

心にも残って写真にも撮れた数少ない貴重なシーンのひとつです。

マドリッドからイビサ島のホテルを予約していた。
イタリア人で旅上手のルイサはありきたりのホテルには余り魅力を感じてなかったみたいで、バルセロナから船で先に着いていた彼女が会って先ず言ったのが、「ホテルの替りに古いオスタル(Hostal)を見つけたんだけど、もし良かったらそこに泊まらない?」

その名も海賊(El Corsario)
ホテルの予約をキャンセルし、マドリッドからの飛行機の便で着かなかった荷物の届け先を変更して落ち着いたオスタル El Corsario の入り口とルイサ