記憶の断捨離

スペイン時代のノートの断捨離をしている。
捨てる前に目を通して、気がついた事を少し。

記憶は選択的と言われるけれど、本当にそうだ。
覚えている事もあるけど、まるで忘れてしまっている事が結構出て来る。
記憶が忘れる事を選択したものを読み返すという事に意味はあるのか? とも思ったけれど、些細な事で考え過ぎる傾向は未だにあって、まあそんな今を見直す役には立ったので、それだけ心に留めて置こうという気になる。

なんでこんな下らない事で悩んでいたのか、帰国後の諸々と比べたら、全然大した事ないのにと思う事が多々書いてあってウンザリしてくる。
まあ自分が若かったという事は、家族も若かったという事で、介護の事なんて想像だにしてなかったから、当たり前ですね。

悩みの最中に冷蔵庫の霜取りをしているという記述が出て来て、そういえば昔の冷蔵庫は時々霜取りしなくてはいけなかったという事を思い出し、そういう冷蔵庫の事を完全に忘れてしまっていた事実に何だか愕然とする。
子供の頃の氷の冷蔵庫の事とかは覚えているのにね。

初めてステレオ・セットを買った時の事が出て来て、これは覚えていたけれど、正確な時期(88年の7月30日)までは覚えていなかったので、そうか、この頃だったのかと少し感動。
当時は CD が未だ一般的でなく、とりあえずテープ・ユニットとレコード・プレーヤー、スピーカーのセット。ミニ・コンボとか言ったっけ?
Marca は Technics で約6万ペセタ、CD ユニットは別売りで 42,000ペセタもしたと書いてある。
後に自分の家を買った時、ポータブルの CD プレイヤーを 1万位で買って繋いだんだった。新居でのセッティングを手伝ってくれた会社のエンジニアが教えてくれたアイデアだった。
レコード・プレーヤーを買ったからにはレコードが聴きたくて、同時に買った LP は Terence Trent D’arby と George Michaelジョージ・マイケルは2年前…いやもう3年前のクリスマス?に死んでしまったし、テレンス…の方は去年か一昨年思い出して検索してみたら名前が変わっていた。

数日後に届いたステレオはレコード・プレーヤーのカバーが足りなくて、買ったデパートにクレームに行ったら、取り寄せる間、とりあえず売り場に出ていてキズが付いたのを使っといて…と渡されたような事が書いてあったけど、これは完全に忘れてましたね。
でも読むと、なんかそういう対応をしてくれた男性店員のイメージが浮かんで来るから不思議。

このセットは日本まで持って帰って来たけれど、輸送中にレコード針が壊れてしまい、結局その保険金で、日本で CDも付いた別のコンパクトなセットを買った。
全部で昔の CDユニット位の値段だった気がする。
Technics のスピーカー・セットだけは暫くダブって置いてた気がするけど…結局甥に譲ったんだっけ???

ちなみにスピーカーを繋いでいるコードは、今もスペインの家で使ってたものをそのまま使ってます。

つい最近、歳をとったらセットも何だかめんどくさいかも? その他考えて、CDラジカセを購入。
ヨドバシのネットで、5000円台がポイントで実質2500円ほど。

で思い出したのは、80年初めてスペインに行った時に持って行った、今となってはバカでかい!ナショナルのトランジスタ・ラジカセ。
上のステレオ・セットを買うまでは、それでラジオとテープを聴いてたんだったよ…