フランコの没後間も無い1980年代のスペイン社会では、フランコの時代には禁じられていたものが自由になり、海外の文化もそれまでより自由に入って来るようになっていたそうだ。
「…そうだ」というのは、筆者がスペインに初めて着いたのはその1980年で、フランコ時代の事は直接知らないので、比較ができないからです。
音楽の世界では、日本でのJポップのような動きがあったのではないかと想像する。
つまり、アメリカなどから輸入されるポップスではなく、スペイン独自のポップ・ミュージックを作り出そうというムーブメント。
そういう若いミュージシャン達の中で、一番音楽性（musicalidad）が高いとよく言われ、実際に1990年代まで生き残っていたグループの、個人的に一番好きな曲。
ちなみに「伝説の時代」で書いた Camarón de la Isla の「時の伝説」というアルバムが発表されたのは1979年。キャッチフレーズはフラメンコのニュー・ウェーブだったか。
