残務整理

このブログを今後どうするか、昔のブログは概ね削除のつもりで、既に削除したものもあるのだけれど、なんとなく消し難い思い出とか… いや過去は引きずらずにキッパリ捨てた方がいいとか? 考えがまとまらない日々でしたが、ここ数日、ひとつのアイデアが形になって来た。

人間五十年と言われたのが人生100年時代になって、でも増えた50年で最初の50年にやった以上の事はそんなに出来ないというか、やっぱり勝負は最初の50年なんだと思う。

異論はあるでしょうが、残りの人生をできるだけ生き生きと楽しむ、というような事とは別の話。

人生を大きく変える決心をして日本に帰って来たのは52歳の時だった。
その後の20年、親の老後と最後に立ち会い、震災などの自然災害もあり、その他諸々、帰国時の「こんな大変な事はもう無いだろう」という予想は簡単に覆ってしまうような事が次から次へと起こったけれど、そういうのは言わば不可抗力。
自分で何かを決心して大きな事をするというのは、やはり50代くらいまでが勝負なのではないか? と思ったわけ。

残りの人生は如何にその残務整理をするかという事に尽きる気がして来た。

織田信長が「人間五十年…」と唄い舞ったという能の詞には、宇宙の時から見れば50年なんてあっという間、取るに足らない時間だというような意味もあるらしい。
そうだよね、おまけに織田信長なんかよりずっとちっぽけな人間が、世の中に自分の足跡を残すか残さないかなんて、そんなに気にしなくていい…というか、気にしてどうなるもんでもないし、気にするほどの事ではないんだという気がして来た。